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2016年 今年の音楽 / 新譜:総合

空前の忙しさ&プライベートも色々あったのでブログは完全放置気味だったんだけど、例年通り音楽は聴き続けているので一応まとめ。総じて邦楽インディーズの勢いに圧倒された1年だった。

海外

それなりに実績のあるバンド/アーティスト達の今年のアルバムは過去の再生産以上のものになっていないと感じることが多く少々残念なので全て省略した。

David Bowie 『★』

Blackstar

Blackstar

新世代Jazz勢の面々をバックに最新のモードに追従して見せた姿はさすがにBowieと唸るしかなかった。制作時点で明らかに死を覚悟していたものと思われるが、死の気配を濃厚に漂わせていながらも決して枯れることなくむしろ色気を見せたところがこの人の凄いところであった。

Yumi Zouma 『Yoncalla』

YONCALLA

YONCALLA

今年はドリームポップ系は本当によく聴いた。どのバンドも一長一短あると思うがNZ出身のこのバンドのアルバムは良曲揃いで印象に残っている。

Lost Tapes 『Let's Get Lost』

Let´S Get Lost

Let´S Get Lost

こちらはスペインのバンド。ヨーロッパらしい憂いのあるサウンドスケープ

The Naked And Famous 『Simple Forms』

シンプル・フォームス

シンプル・フォームス

これまたNZ出身のバンド。とはいえ制作はUSだったと思う。力強さが加わり来年以降の展開も楽しみ。

Mammal Hands 『Floa』

FLOA

FLOA

新世代ジャズ勢も良かったのだが少々食傷気味、というかRobert Glasperの新作でも思ったのだが、演奏も作曲も技法だけに偏り過ぎてきた感じがある。こちらの英国トリオ、その点は実にクリアでバランスが良く結果としてJazzのカテゴリでは一番良く聴いたアルバム。

Steve Wilson 『4 1/2』

4 1/2

4 1/2

5作目のアルバムまでのつなぎ、なのだが実に申し分のないミニアルバム。早くアルバム出ないかなという期待感を煽ったあげくリリースされたのがベストアルバムだったのは軽い衝撃だった。それはないだろ...

King Crimson 『Radical Action』

Lineup 8によるLiveの決定盤。2015年高松公演を中心にオーディエンスの音をバッサリ切り捨てたアルバム。そう来たか。演奏は申し分なく、スタジオに入る予定がないというこのラインアップの最高峰の姿。
2016年の欧州ツアーはBill Rieflin不在で活動を継続しているが、DGM Liveで聴ける音源で確認する限り、残念ながら2015年の演奏と比較して数段落ちるという印象。さて来年Bill Rieflinは戻ってくるのだろうか?

日本

ここからは邦楽オンリー。今年は相当な量インディーズのバンドを聴いたのだが、皆切実な衝動を形にしていて本当に素晴らしいなと心の底から思った。シーンを形成する共通のムードはあるもののどのバンドも似通っているわけではなく。メジャーに行くようなバンドになると事情が違ってきて「○○に似ている」という方が有利に働くのかもしれないが...
いずれのバンドもプロダクションもプロモーションも案外お金が掛かっているように見受けられるが、実際のところビジネスサイズはどの程度のものなのだろうか?持続性がなければ難しいだろうしあまり楽観視もしていられないので。
また、インディR&Bの影響も大きく、海外本場のインディR&Bシーンは微妙に手詰まり感というかこれ以上新しいものは出てきそうにないな、という予感があるのに対して、現時点では玉石混交ではあるものの日本ではむしろここから何か新しいものが出てきそう、という期待がある。
全体を通じてとにかく良作ばかりだったのだが振り返ってみるとシングルが多くそれではあまりにも数が多くなってしまうのでアルバムだけに絞った。

FINLANDS 『PAPER』

paper

paper

以前と比較してクオリティは大きく変わっていないと思うが細かい部分でレベルが上がっている。今年はとにかくこういう作品が多くて圧倒されっぱなしだった。絞るのが難しかったが代表でこのバンドを。

ENTHRALLS 『Texture, Moisture』

TEXTURE,MOISTURE

TEXTURE,MOISTURE

良いのはギターバンドばかりではない。こちらのキーボードバンドも非常に良かった。究極のところ良い歌と良い演奏があればもう十分なのだという真理。MVも非常に良い。

Homecomings 『SALE OF BROKEN DREAMS』

SALE OF BROKEN DREAMS

SALE OF BROKEN DREAMS

こんなに若いのに何故これほど質の高いアルバムが作れるのか... ポップでありながら寂寞としたイメージの喚起力がすごい。MVで貼り付けた曲は2015年作だがアルバムの曲もこのクオリティ。ジャケットも最高。

スカート 『CALL』

CALL

CALL

5分を超える曲はひとつもなくアルバム全体も40分にも満たない。が、アルバムを聴き通すとまさしく至福の時間。とうとうお茶の間への進出も果たしたことだし、これからさらに飛躍するであろうことに微塵の疑いもない。

宇多田ヒカル 『Fantôme』

Fantôme

Fantôme

ここでわざわざ取り上げる必要もない気がしたが... やはり今年のベストとなると無視できない。
他に比較するものが全く見当たらない、圧倒的なクオリティ。どうせメジャーというならこのレベルでないと、というハードルを高く上げてしまった作品でもある。当面超えられるものがないだろうと言う点で孤高のアルバムになるのかもしれない。

Boom Boom Satellites 『Lay Your Hands On Me』

こちらは別の意味で取り上げるのをためらった。予め最終作となることが明言されていた1枚。
覚悟していたとは言え訃報は堪えたがこれほど明るく希望を歌って苦闘の旅を終えたことに敬意を。今回取り上げた中では唯一のシングルだがアルバム扱いと言うことでひとつ。

雨のパレード 『New generation』

New generation

New generation

メジャーデビューに続き順当にシングルリリースを重ねる飛躍の年になった。意外と引き出し少ないかも、とかもう一皮剝けても良さそう、など色々感じるところもあるが繰り返し良く聴いたアルバムではある。

TAMTAM 『Newpoesy』

ニューポエジー

ニューポエジー

Dubバンドだったが大きく様相を変えてインディR&B色の濃い作品をドロップ。以前の作風も良かったのでクオリティを突き詰める前に方向転換しちゃったなとは思うがこれはこれでOK。ただ、このバンドわざわざメジャーから降りてまで方向転換したわけで、ここから先が勝負だろうとは思う。もう少しライブの本数増やした方が良いのでは?

D.A.N. 『D.A.N.』

D.A.N.

D.A.N.

最後はこちらで締め。が、MVは年末リリースされたシングルから。他の誰にも似ていないクールネスと圧倒的な存在感。こちらもインディR&Bの要素はあるがロックもジャズも含めて全て咀嚼してクラブミュージックに還元している印象。