2021年 今年の音楽 / 新譜:総合:日本

D.A.N. 『No Moon』

今年もっとも驚いた1枚。目の前でとてつもなく凄いことが起きているのに全然言葉で表現出来なかった。長年このバンドを追っかけているが本作は曲も音も詰め方がこれまでとは全然違う。未だに何が起きたのかわからない。地殻変動を感じた1枚。


Tempalay 『ゴーストアルバム』

曲単体で言えばここから「シンゴ」をすり切れるぐらい聴きまくっていた。中毒性の高さは相変わらず。

印象派スプートニク

久しぶりのアルバムだが、良い意味で変わらずパワーを感じる1枚。1曲あたりの詰め込み方が異常なのでこれぐらいのボリューム感でもお腹一杯。

諭吉佳作/men 『からだポータブル』

曲も声も歌も全てが尋常ではない10代。驚異としか言いようがない。インタビュー記事などを見ると、佇まい、自意識の持ち方など表に出るべくして出た才能なんだなあと思う。

chilldspot 『ingredients』

こちらも若い人達で3月に高校を出たばかりと知って驚いた。曲調も落ち着いているし演奏にも背伸びしたところがほとんどない。

グソクムズ 『グソクムズ』

「ネオ風街」はさすがに狙いすぎだと思ったが、これまた歌も演奏も説得力が高くて思わず「すみませんでした」と平伏してしまう。

フレンズ 『SOLAR』

メインソングライターを失っても活動継続を決めた新作。前半が新体制、後半が前体制での楽曲で固めておりアルバムとしてはかなり勝負に出たなあとは思う。

KIRINJI 『crepuscular』

バンドから兄のひとりユニットになった1枚目。流動的な体制になると言っていたが想像の通り前体制から呼ばれたのはベースの千ヶ崎学だけで、つまり基本的な音作りはバンド後期と同じ。現在のトレンドをうまく汲み取った抽象的なサウンドとビート感でやっぱり兄のセンスはすげえなと思う。