2014年 今年の音楽 / 新譜:総合

昨年と同じくDrum n Bassは量が多すぎるのでエントリを分けた。

TAMTAM - For Bored Dancers

For Bored Dancers

For Bored Dancers

『New Creation』期のDry & Heavyフォロワー然としたインディーズ初期と比べると格段の進歩。
「クライマクス」は名曲だと思う。

TAMTAM - Strange Tommorow

Strange Tomorrow

Strange Tomorrow

こちらはフルアルバム。中盤の「エデン」以降の盛り上がりが半端なくこのアルバムも良く聴いた。

レキシ - レシキ

レシキ

レシキ

池ちゃんの4作目。いつもの路線といってしまえばそれまでなのだが、良曲ぞろいでプロダクションのレベルも高い。

印象派 - (not)NUCLEAR LOVE(or affection)

(not)NUCLEAR LOVE(or affection)

(not)NUCLEAR LOVE(or affection)

抜群のポップセンスに脱帽。

Manners - Facies

Facies

Facies

ダウナーな音像がツボ。PVもかなり良かった。


D'Angelo & The Vanguard - Black Messiah

Black Messiah

Black Messiah

年末ギリギリになってD'Angeloがぶっ込んできた傑作。
リリースタイミングも含めてポリティカルな作品だと思うが、繊細かつ剛胆な音像はまず他では見られない。
繰り返しになるが傑作である。

Meshell Ndegeocello - Comet, Come to Me

Comet Come to Me -Digi-

Comet Come to Me -Digi-

こちらも音像の面白い作品。1曲目はWhoodiniによる1984年作のカバーだが、オリジナルのOld Skool感は見事に消失。黙示録的な重さが凄い。全編こんな感じで非常に面白い。

Funkadelic - first ya gotta Shake The Gate

First You Gotta Shake..

First You Gotta Shake..

CD3枚組33曲というボリュームに対して水増しの懸念を感じながら聴くと意外にも力作ばかり。
手を変え品を変えしながら飽きさせない。

Tackhead - For The Love Of Money

For The Love Of Money [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRDR109B)

For The Love Of Money [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRDR109B)

ここ数年のカバープロジェクトの曲をまとめたものなので、2014年のアルバムというにはちょっと厳しいのだが一応ここで。
ソウル、ファンク、レゲエ、ロックとジャンルは相当散らかっているがすんなり聴ける。
CDだけでも17曲、デジタルは25曲、お腹一杯である。

Killing Joke - In Dub

In Dub

In Dub

Pledge Musicで買った物。便宜的にAmazonのリンクを貼ってみたが、ずっと入荷未定になっていると思う。
過去のDub Mixをコンパイルしただけではなく、Youthによる新Mixも多数。
CD3枚組28曲のボリューム。しかし今年はこんなのばっかりだな...

Full Force - With Love From Our Friends

With Love From Our Friends

With Love From Our Friends

タイトル通り全編これでもかとゲストをフューチャーした新作。彼らのプロダクションの巧さがよく分かる。またメジャーに戻らないだろうか。

The Doobie Brothers - Southbound

Southbound

Southbound

カントリー・ミュージシャンをゲストに迎えたセルフカバー集。
本来Doobie Brothersもカントリーも趣味ではないのだが、年を取ったバンドにしては随分腰の据わった音楽でなかなか良かった。

Lana Del Rey - Ultraviolence

Ultraviolence

Ultraviolence

耳を傾けざるを得ない、甘美で悲痛な良曲集。
今年の1枚として挙げることには何の抵抗もないものの、この人ならもっとできるという気がしている。

DubXanne - Police in Dub Re-Synchronized By Rob Smith

Police in Dub Re-Synchronized By Rob Smith

Police in Dub Re-Synchronized By Rob Smith

2008年リリースのPolice in Dub (Dub)をRob Smithが再構築した物。
RiddimやSteppersも織り交ぜたアップデート版で、2008年版のオリジナルよりもこちらの方がベター。
前掲のTackhead『For The Love Of Money」と同じEcho Beachからのリリースで、こちらもCD11曲に対してデジタルは20曲。

Lenacay - Yerel

Terel

Terel

元Ojos De Brujoメンバー達によるバンドの2nd。相変わらず演奏力はちょっとアレだがセンスの良さはあり、ODBのような強力なボーカリストがいない弱点もコーラス含めたプロダクションの良さで挽回できている。

monolake - X I E

X I E

X I E

久々のシングル。3曲とも緻密なサウンドスケープ。そろそろアルバムを...!

Coil & Nine Inch Nails - recoiled

Recoiled

Recoiled

既に解散したCoilによる未発表Remix集。どうやらNINのオフィシャル扱いではない模様。
『Fixed』や『further down the spiral』の時のCoil Remixが好きなら間違いなく気に入ると思う。

Michael Jackson - Xscape

毀誉褒貶凄まじかったMichaleの未発表曲からトラックを差し替えた「新作」。
原曲の方が良いという声が多かったがどうかなあ。明らかに古い曲がゴチャゴチャと混在していた『Michael』よりはこちらの方が聴きやすいとは思う。『Michael』にしろ『Xscape』にしろ最大の問題はMichaelのボーカル自体がFixテイクではないことで、もうどうにもならないと思う。
個人的にはもう未発表曲とかいらないので既発のRemix集とかライブDVDとかが欲しい。

Chuck Brown - Beautiful Life

Beautiful Life

Beautiful Life

最後は2012年に亡くなったChuckさんの遺作+α。これもPledge Musicで買った。
上記の『Xscape』と似たようなものだが、こちらは生前の素材が非常に少ない分無理をしていないので不自然さはない。
Chuck Brownはヒット曲を連発するような全国区のスターではなかったかもしれないが、DCのローカルスターとして愛された晩年の姿は確かに「Beautiful Life」と呼ぶのがふさわしい。