2014年 今年の音楽 / Reissue
今回は大きくRock、R&B/Soul、その他に分けた。
Rock
King Crimson 『Starless』
27枚組というあまりの物量...
詳細は以下の通り。
Yes 『Relayer』 (1974)

- アーティスト: Yes
- 出版社/メーカー: Panegyric
- 発売日: 2014/10/28
- メディア: Blu-ray Audio
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Bill Bruford脱退後のYesには特に思い入れがないのだが「The Gates Of Delirium」とか自分でも意外なぐらい曲を覚えているものだと思った。
しかし、Steve Wilson好きとはいえ全部のリミックス仕事を押さえるつもりはないので、そろそろ『Fragile』をやってくれないものだろうか。
Led Zeppelin 『Houses Of The Holy』 (1973)
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Houses of the Holy [DELUXE EDITION 2CD]
- アーティスト: Led Zeppelin
- 出版社/メーカー: Atlantic
- 発売日: 2014/10/28
- メディア: CD
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学生時代にZepのCDを聴いたときには音が悪すぎたので全く聴き返さなかったのだが、今回のリマスターではるかにクリアになり、ようやくIからまともに聴くようになった。
Bluesを換骨奪胎してHard Rockに仕立て上げたことこそJimmy Pageの最大の功績だと思うのだが、「Blues以外の何か」に向かっていった本作以降のZepの方がスリリングである。
Reggae(のパロディ)の「D'yer Mak'er」やFunk(のパロディ)の「The Crunge」も面白いが、「No Quater」こそ白眉。
今回改めて聴いていて今更ながら気がついたのだが「No Quater」はプログレのパロディなのだろうか。
It Bites 『Eat Me In St. Louis』 (1989)

- アーティスト: イット・バイツ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/10/29
- メディア: CD
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R&B/Soul
AtlanticのカタログからのReissue、中には地味ながら珍しい初CD化もあり1000円という安価な価格設定も良かった。膨大なカタログの全てがCD化されているわけではなく、今年もこのシリーズ続くといいなあ。
一方でFunky Town GroovesやVinyl Masterpieceのような欧州のReissue専門レーベルの動きが鈍化気味なのはちょっと不安なところ。
ADC Band 『Roll With The Punches』 (1982)

- アーティスト: ADCバンド
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2014/02/26
- メディア: CD
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Johnnie Mae Matthews(オカン)がプロデュースしていたP-Funkワナビーな1stも面白いが、FatbackのBill Curtis & Gerry ThomasをProducerに迎えた本作も80年代初期のファンクという感じで良い。
Sedan 『Sedan』 (1985)

- アーティスト: セダン,アンソニー・コーツ,ポール・リッチモンド,ノーマン・ビーバー,レオ・グラハム,A.コーツ,カーティス・ジョーンズ,C.ジョーンズ,テリー J.ブラウン,C.ロビンソン,アソニーシー C.ペイト
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2014/02/26
- メディア: CD
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この手のサウンドが好きな人にはたまらない、80年代中期のサウンドとマニッシュなボーカル・ワークが素晴らしい。
Stephanie Mills 『Sweet Sensation』 (1980)

- アーティスト: ステファニー・ミルズ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/05/21
- メディア: CD
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Tease 『Tease』 (1983)

- アーティスト: Tease
- 出版社/メーカー: Funky Town Grooves
- 発売日: 2014/07/29
- メディア: CD
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Rose Royce 『In Full Bloom』 (1977)

- アーティスト: ローズ・ロイス
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2014/07/09
- メディア: CD
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名曲「Wish On A Star」を含む実質的な2nd。続く3rd、5thもこのシリーズでReissueされた。
改めてじっくり聴いてみると演奏力の高さに舌を巻く。
Rafael Cameron

- アーティスト: RAFAEL CAMERON
- 出版社/メーカー: SALSOUL RECORDS/OCTAVE-LAB
- 発売日: 2014/06/25
- メディア: CD
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Brass Construction/SkyyのRandy Mullerが手がけており、そういうサウンドである。
Xavier 『Point Of Pleasure』 (1982)

- アーティスト: Xavier
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2014/06/03
- メディア: CD
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George Clinton & Bootsy Collinsをフューチャーした「Work It To The Death」が有名だが、改めて聴いてみると制作に加わったRahni Harrisの色が濃く「Dial The Love Man」のようなバラードの出来が良い。
ちなみにラストを飾る「Love Is On The One」はMichael Jackson「Off The Wall」の丸パクリである。
Fonzi Thornton 『The Leader』 (1983)

- アーティスト: Fonzi Thornton
- 出版社/メーカー: Ftg
- 発売日: 2014/08/30
- メディア: CD
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その他
Fusion類やジャンル分けが難しいものなど。
高中正義 『Nail The Pocket』 (1990)

- アーティスト: 高中正義,Alex Brown,Donnell Spencer Jr.,Rod Antoon,チャーリー・ウィルソン,Kaliq O.Vison,Freddy Boy,ウンドゥーグ,Ralph Morrison III,Richard Altenbach,Denyse Nadeau Buffum
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/06/18
- メディア: CD
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FusionとSoul/Funkの愛好家は被らないせいかほとんど知られていないと思うのだが、4.「Give Me A Chance」でリードを取っているのはGap BandのCharlie Wilsonだったりする。バブル期のジャパン・マネー恐るべし。
高中正義 『One Night Gig』 (1991)

- アーティスト: 高中正義,マクシーン・ルイス,アル・マッケイ,ウォーネル・ジョーンズ,キャット・グレイ,TAKASHI NUMAZAWA,カール・ペラッゾ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/06/18
- メディア: CD
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David Sanborn 『As We Speak』 (1982)

- アーティスト: デイヴィッド・サンボーン
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2014/07/23
- メディア: CD
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ずっと東海岸で活動して来たDavid Sanbornが初めて西海岸で録音した作品。
Marcus Millerを始めとしたこれまでのバンドメンバーも参加しているが、NYベースのミュージシャンが
West Coast Soundに染まっている違和感は確かにあり、一方でSanbornがソウル野郎から一歩踏み出した瞬間というスリルもある。サウンドがソフトなせいでわかりにくいと思うが、ちょっとした冒険作である。
再びNYに戻って制作した次作『Backstreet』も必聴。
Jesse Rae 『The Thistle』 (1987)

- アーティスト: Jesse Rae (Soul)
- 発売日: 2014/08/09
- メディア: CD
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ボーナストラック山盛りのReissueで、本作以外にレアトラック集などもリリースされた。
こちらのアルバムはRoger TroutmanのProduceだがZappサウンドはほとんどなし。ボーナストラックを聴いている限り、元々デモ段階であらかた完成しており完パケをRogerが担当したのかなという感じ。ちなみにこのReissue盤では亡きTroutman兄弟への謝辞が記されている。
Zappファミリー以外にもNY系の名だたるミュージシャンが参加している割には、それほどファンキーではないしポップかというとそういうわけでもない。カテゴライズの難しい音楽で、世間一般の評価はともかく冷静に見て珍盤の類だと思う。
闘士のコスプレに身を包むJesse Rae、今年のスコットランド独立運動をどのような想いで見ていたのだろうか。
Prince 『Sign "O" The Times』 (1987)
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プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ HDニューマスター版 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2014/06/03
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どう聴いても今年の新作2枚よりもこちらの方がクオリティは高い。そういえば『Purple Rain』の30周年記念盤ってどうなったんだろう。